話題の本『君たちはどう生きるか』を読んで

おはようございます。
このお休みに、『君たちはどう生きるか』を読みました。

この本、書店でも平積みになっていますね。先日に乗った帰省の列車の中でも、同じ車両にこれを読んでる方を見かけたので、あぁやっぱり話題なんだなぁ、と思いながら読み始めました。


中学生の甥っ子と、元編集者の叔父さんが、一冊のノートを介して  それぞれの地点から発見と前進をしていくお話で、その学びの内容は、人として何が大切かを問うものだったり、人間らしいとはどういうことかを考えるものです。とても哲学的でした。

原作は80年も前に書かれたもので、時代が変わってもずっと読み継がれているそうです。


これを読んで、私自身の10代を思い出しました。

中学生当時通っていた学習塾には、魅力的な先生が沢山いました。
経験豊富でカリスマ性があり、勉強だけでなく未知の世界について教えてくれる、まさにこの本に出てくる“叔父さん”のような先生ばかりでした。


その塾にはノートが置いてあり、私達塾生は、悩み事や告白したいこと、纏まらない想い、なんでも書いて良いことになっていました。
誰かに聞いて欲しいこと。みんなはどう思うか、知りたいこと。そんな思いを綴ったノートは、私が卒業してからもどんどんと続いて行きました。


たとえば中学生側からは、
●最近おもうんだけど、差別って、どこからが差別なのかな?違いを認めることは、悪いことではないよね?
●好きな人がいます。どうしたら好きになって貰えるんでしょうか?
●何をしてもつまらない。どうしたらいい?
●最近見た映画、ベスト5紹介!
などなど。

先生側からは、
●どうしてルールを守らなければいけないのか、について。
●愛してると好き、の違いはなんだろう。
●最近ハマっていること!
●Jリーグ観戦についての熱き想い。
などなど。

ときどき落書きのように見苦しい文字が目立ったり、人を中傷するような言葉を見つけると、塾長はとても叱りました。このノートを大事にしなさい。価値あるものとして使いなさい、と言ってくれました。



今、時代が変わり、ノートはSNSに変わり、個性や温度が伝わる手書きではなくなってしまったけれど、形や規模を変えて、同じような事は続いているそうです。


先日そのノートをお借りして、読み返してみました。
あまりにも自分の書いた内容が稚拙で可笑しかったですが、先生や仲間の書くことは、年齢を問わずあの頃と同じように考えるきっかけをくださり、刺激に富んでいました。


勉強だけじゃない学びができること。
それが、塾だとしても、学校だとしても、どこか別の場所だとしても、“叔父さん”のような存在がいることが、10代の子供にとって、どれだけ有難く支えになることか、この『君たちはどう生きるか』を読み、改めて実感しました。子供に対して偉大なことは語れなくても、自分の経験を通して、一緒に考えてあげられる存在になりたいと思いました。

でも、どんどんと変化していく地球環境と人間の暮らし。

君たちはどう生きるか。

10代はとうに過ぎた私にも、真っ直ぐに投げかけられたタイトルです。


そんな中、昨日みたテレビ番組が私の考えを少し和らげてくれました。

番組では、小学5年生くらいの女の子が“ロボットは人間の未来に必要だ”という意見を立派にプレゼンしていました。
ご覧になった方もいると思いますが、その女の子は、ロボットは人間の未来に必要です!と、物凄くキラキラとした目で語っていたのです。

『ロボットは人間の仕事を奪うかもしれないけれど、そうして出来た時間の中で、人間はまた新しい仕事を生み出せるから、ロボットは人間の進化の為に、必要です。』


人工知能に負けてられない。
人間にしか出来ないことを見つけていくんだ。それが“進化”だから。

そういう発想が、これからを生きる私達、私達の子供にとって、本当に必要になっていくのだな、と教えられました。

では人間らしいってどういう事かな、と考えた時、この本から学べることが多いと思います。



『君たちはどう生きるか』
原作  吉野源三郎
漫画  羽賀翔一
マガジンハウス発行


ニシテイに置いておきます。
興味のある方は、是非手にとってみて下さい。

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